トップ 福山山岳会 下角義明
セカンド 福山山岳会 柴本詳
コースの説明
北壁の中央に斜めに走る顕著な凹角をダイレクトに登るルート。 立ち木テラスより10mで凹角に至る。ここから20mほどフリーと人工で登り、小ハングを越えると大凹角の下の小さなバンドに達する。
凹角とスラブを人工で15mほど登り二段のテラスへ。テラス上の小ハングを越えると、
あとはフリーで6mほど登って終了する。
self-examination
クライミング当日早朝の降雨と霧のため1Pは壁が濡れており、かなり微妙なバランスが 必要でした。
壁は全体的にハングしており、取りつきから見ると、押しつぶされるような凄みがありま す。終了点が西日本最高峰の天狗岳というのが登る者にとって大きな魅力です。
更に、この時期は石鎚山の最も美しい紅葉が見られます。
2 Pは単調なAlですが、セカンドにとってはルートから左に落ちると宙吊りになり、
かなり危険です。したがってトップは出きるだけこまめにランニングピレーを取りました。
凹角が終わり正対に戻る最も飛び出したところに錆びて頼りないハーケンがありました.
そのハーケンの残置のスリングがあまりに貧弱で,このコースで1番緊張しました。
そこを乗り越えると,後は容易なフリーです。
終了点では、多くの登山者が拍手と歓声で迎えてくれ、二人はまさに英雄気取りでした。